令和6年度 2学期

9月26日(木)憲法を学ぶ

「人を助けるためだったら、ありだと思います」「でも、矛盾してない?」教室内のあちこちから、闊達(かったつ)な雰囲気で意見が述べられています。公民の授業中、日本の安全保障のあり方について考えているところでした。日本国憲法の学習です。「平和主義」について自分の考えを記載する場面では、カタカタとキーボードを打つ音だけが響いていました。
難しい内容ではありますが、発言や記述の内容もしっかりしており、いかにも3年生らしい授業の様子です。

9月25日(水)冷たさはいつまで?

暑さの中、ペットボトル飲料が冷たさを維持できるのはどのくらいの時間なのか、数学的に考えようと取り組んでいました。現実味のある課題なので、実際の生活を想起しながら思考できそうです(急速に秋らしくなってきたところですが)。
いくつか断片的に分かっている情報を基にグラフを書くと、冷えを維持できる時間が何となく見えてきました。
ところが、そこで新たな問いかけです。「でも、何で直線で結んだのかな?」(ここは直線しかないでしょう)と迷いなく線を引いたとしても、改めて問われたときに(ハッ)となります。こうしたことの繰り返しにより、深い学びにつながっていくのだと思います。

9月24日(火)朝霞の競技場では

今大会もまた、他の競技に先んじて陸上競技の地区大会が行われています。
四中のテントで出番を待つ選手たちは、軽く食事をとったりストレッチを始めたりと、自分の出場するレースから逆算して準備を整えているところです。
先週までの猛暑と打って変わって、涼しい風が爽やかに吹き抜けていく絶好のコンディションです。多くの自己ベスト記録が出ることを期待しています。

9月21日(土)50回目の大会

熊谷市にある、彩の国くまがやドームが会場となるのは初めてのことです。
「第50回記念大会」と銘打った、マーチングバンドの県大会が行われました。
中学生の部の3番目に登場した第四中学校は、「イギリス」をテーマとした世界観を、キレのある演奏と演技で披露していました。会場が変わっても、伸びやかに、かつ堂々と本番に臨む四中らしさは健在です。今回、これまで見てきたものとは一味違う、クールな(格好いい)印象の作品だと感じました。会場内だけでなく、関係する会場周辺での写真撮影が一切禁止とのことで、イギリス風(?)の衣装を紹介することもできないのが残念です。

9月20日(金)46回目の合唱祭

私は広い体育館の中央、審査員席で聴いていました。何度経験しても、合唱祭はいいものです。
1年生から順に発表が進んでいくのですが、今年も各クラスの前に、学年全員による合唱が披露されました。150人前後による歌声の響きは美しいだけでなく、やはり迫力が違います。
「音程が合わない」「ふざけてしまう人がいる」などの状況から始まり、多くのクラスが難儀しながら作品を仕上げてきたと聞いていたので、すべてのクラスの歌声が感慨深く耳に届いてきました。審査の結果、その中から「金賞」を選ぶことになります。どのクラスも良かったので、これは大変困難な作業です!

9月19日(木)前日の会場準備

横長で一体型の吊り下げ看板は、3人によって器用に渡り廊下を曲がりながら、スムーズに体育館の中へと運び込まれてきました。会場の設営は、2年生の役割となっています。
ステージに接するように、組み立て式のひな壇も手際よく連なり始めました。学年全員の合唱で使うためのものです。また、フロアの全面には綺麗にシートが敷かれました。これは地味な作業ながら、結構な重労働なのです。しかし、それによって一気に「会場」感が出てくるものです。
明日はいい合唱祭になりそうです。会場の設営と並行して、校舎内のあちこちから澄んだ歌声が響いています。

9月18日(水)合唱祭の先に向けて

合唱祭が迫っている中、新人戦も近づいてきました。その後には、体育祭も予定されています。
朝の生徒会集会で、新人戦に向けた壮行会が行われました。「新人」戦(通称ですが)というぐらいなので、ステージ上で意気込みを語った部長さんたちの顔ぶれも新鮮です。
さらに、集会の後半には、体育祭に向けた「出発式」も行われました。赤団、青団それぞれの声出しも兼ねて、団長さんや実行委員さんのお披露目です。約15分の間に、いくつもの内容がギュッと凝縮された生徒会集会でした。

9月17日(火)仕上げの段階

合唱の練習が佳境に入っています。3年生の教室から、力強い歌声が聴こえてきました。
「ラストのハミングがどんどん雑になってるから、ラストきれいにハモれるように…」「サビまでの持っていき方はよかったので…」「1番の中盤らへんがビミョーって声だったので、1番だけもう一度歌います!」通しで歌ったあと、各クラスの実行委員やパートリーダーが良かった点や課題を挙げ、うまくいかなかった部分を重点的に仕上げていきます。
どのクラスも、まだ課題が残されているようなので、きっと当日まで音程の微修正や、気持ちを高める取組が続けられることになるのでしょう。

9月13日(金)朝の農園で

見えないところでも、様々な面で地域の方に支えていただいているおかげで、第四中の教育活動が成り立っています。その一例として、登校時間よりもはるかに早い時間からの出来事を紹介します。
農園の活動をいつも支援していただいている地域の方に、朝早くから学校農園を耕していただきました。大型のトラクターが通過した後の耕された土の表面は、清々しさを覚えるほど綺麗に整っています。これを人力で進めようと思ったら、途方もない時間がかかるはずです。
耕していただいた畑に畝(うね)を作り、カブやダイコンなど、これから冬の野菜を栽培する予定です。

9月12日(木)ディレクター兼パーソナリティー

放送委員会の仕事の1つに、「お昼の放送」があります。気温や天候に左右されるはずはないのですが、音量については毎日微妙な調整が必要なのだそうです。
廊下のスピーカーから流れ始めた音を確認した生徒は、操作盤の前に座る生徒に「(音量は)大丈夫!」と伝えます。ここまでは試験的な放送で、ここから本編へと入っていきます。「今日の給食は、スパゲティミートソース、コールスローサラダ・・・」卒なくアナウンスをこなし、BGMのコーナーへと静かに移行していくのでした。

9月11日(水)English recitation

ふるさと新座館を会場に、新座市内の英語弁論暗唱大会が開かれました。
出発の直前まで入念なリハーサルを繰り返していた3人の本番は、どうだったでしょうか。・・・本番の舞台は、これまでの練習の成果を伸び伸びと発揮できた、素晴らしい英語の暗唱でした。
聴衆に語りかけるように、豊かな表現力を駆使しながらのスピーチが、静謐(ひつ)な会場内に響きます。スピーチの内容を聴いて、審査員のAETが思わず声を上げて笑ってしまう場面までありました(私はそこまで深く理解できず、笑いについていけませんでしたが・・・)。
他校の生徒も同じように、圧倒されるほどのスピーチを聴かせてくれました。出場した生徒全員にとって、貴重な経験の場になったはずです。

9月10日(火)ふらっとFLANETへ

「ソーシャルスキル」は、日常的に使われる言葉でもあります。人との関係を築いたり、一緒に生活したりする際に必要な力のことです。成長と共に、自然に身に付いていく面もありますが、訓練によって高まる能力でもあります。
「FLANETルーム」では、ニーズに応じた個別の指導が行われています。「ん-、それは…卵と油と…あと、酢を混ぜ合わせたものです。」あるお題について、自分の言葉を駆使して相手に伝える、といった活動が行われていました。「あ、それはマヨネーズですね!」「そうです」
これはほんの一場面ですが、様々な取組を通じて、教室での学習や生活がしやすくなるように、継続的な指導が行われています。

9月9日(月)話合い、学び合い

50分間の授業の中で、「周りの人と確認し合ってみよう」「グループで話し合ってみよう」という場面が何度も設定されていました。3年生の数学です。
隣どうし、あるいは座席の前後どうしなどでよく意見交換していましたが、「二次関数のグラフを書くとき、なぜ定規で線を引いてはいけないのだろうか」という問いについて考える場面では、しばらくの間沈黙が続いていました。「パラボラ」という単語の意味が「放物線」だと知って、「そうだったのか!」と膝を打った高校時代をふいに思い出しながら、その静寂を見守っていたのでした。

9月6日(金)プロフェッショナル的集団

昨年度から、清掃活動は毎日ではなく、週3日行うことにしています。大勢が活動する学校なので、中1日空けるだけでもそれなりに汚れるものです。
広い体育館のフロアや2階のギャラリーは、数人で手分けしてモップをかけています。端まで進んだところで見せてもらいましたが、かなりの量のほこりが集まっていました。
ステージやトイレなど、一口に体育館といっても掃除をしなければならない場所は多岐に及びます。分担に従って清掃が行われている様は、「プロフェッショナル」という単語が連想されるほど整然と、しかも効率よく進められているのでした。

9月5日(木)朝の武者修行

来週の水曜日に向けて、夏休み中も熱心な練習が続けられてきました。市の「英語弁論・暗唱大会」に向けた練習です。四中から出場する3人はかなり仕上がってきたようで、今日からは「実際に人前で話す」ための練習を始めました。朝の会の時間を使って、クラスの全員に向かってスピーチを行うのです。自分のクラスとは限らず、日替わりでいくつかのクラスを巡る、いわば「武者修行」です。
大勢の視線を浴びて、おそらくとても緊張することと思います。これを乗り越えて、本番では伸び伸びと力を発揮して欲しいと思います。

9月4日(水)髪対応

ちらほらと、首にタオルを掛けている生徒が見受けられるのは、教室の中が暑いせいではありません。新しいエアコンにより、教室内はほどよく冷えています。
前の時間にプールで泳ぎ、濡れた髪の毛対策としてタオルを掛けているのです。
授業計画の関係で、今年度は2学期に入っても水泳の授業が続けられています。曇天の昨日はやや寒そうに見えましたが、晴れて気温も上がっている今日は、プール日和(?)といえそうです。

9月3日(火)まるで〇〇〇のような滑らかさで

20日(金)の合唱祭当日を前に、中間発表会的な時間を学年ごとに設けています。それを「プレ合唱祭」と呼んでいます。当日の並び方など、「プレ」よりさらに前段階の確認も含めた取組を、1年生が行っていました。「プレ」より前という意味で、「プレプレ合唱祭」などという単語が飛び交っています。
「足音を立てたりせず、スマートに移動しましょう」という指示を受けた1学年の全員は、まるで東京駅に入線する新幹線のごとき滑らかさで、フロアからステージ上までの移動を完了させていました。
歌声を聴くのはもう少し先の楽しみにとっておきます。

9月2日(月)授業も始まり

上の階から流れてくる、しょう油の香ばしい香りの発生源は、やはり調理室でした。調理実習で豚の生姜焼きを作っているのは、2年生のあるクラスです。同じく2年生の別のクラスでは、タマネギの薄皮をはがして、細胞を顕微鏡観察しているところです。さらに別のクラスでは、夏休み中に各自が制作した絵画作品の鑑賞会(?)が開かれています。私は数点しか見ていませんが、市内の風景を描いた水彩画は、伸びやかな構図と夏らしい色彩で、いかにも「夏休みの宿題」といった趣の作品たちでした。

8月30日(金)雨の日の知恵

某サーフウェアに付いているシンボルマークのような足跡が、廊下に点々と並んでいました。
台風10号の影響により、あいにくの雨です。しっかり降っているので、さすがに傘を差していない人はいません。それでも、見るからに靴下がビショビショに濡れてしまっている生徒が何人もいます。「替えの靴下があります」と、その場で履き替えている人もいますが、中には上履きも履かず、そのままペタペタと教室へ向かう生徒もいました。これが、廊下に点々と足跡が残る理由なのでした。
そんな中、靴下の上にポリ袋を1枚履いてから靴を履いてきた生徒を見かけました。ちょっとした生活の知恵です。

8月29日(木)戻ってきた日常

穏やかな表情とさざめきの中、夏休み明け最初の一日が始まりました。
昇降口で上履きに履き替えた四中生たちは、お互いに言葉を交わしながら、自分たちのフロアに向かって階段を上っていきました。
多くの教室には、担任からのメッセージが黒板に書かれています。それを読み、「また、いつもの場所に戻ってきたな」と、少しホッとした気持ちになったでしょうか。